忠臣蔵外伝伊予之巻26

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↑の句の超恣意的な意訳
「死んであの世に行く途中にある山にも、どうやら茶店があるようだ」
(梅は?)

忠臣蔵外伝伊予之巻、ひとまずこれにて終了です。お付き合いありがとうございました!

以下のコメント頂きました、有難うございます!
●「…仏教では冥土には、山があるそうです。
子葉さんは酒豪でで有名だったそうです。
死出の山にも茶店があるだろうから梅を見ながら一杯飲もう。
本懐を遂げたので晴れ晴れとした心で飲む事ができるだろう。

という意味だそうです。」

●「死出の山は冥土にあるのではなく、冥土に行く途中にあります。
仏教で言う死出の山とは、死者が三途の川に行く途中にある大変険しい山の事です。
死者は一心不乱に不眠不休で死出の山を越え、七日七晩の間に三途の川を渡らねばなりませんので、途中で茶屋に寄って飲む暇など無いです。試練を与えるための死出の山だから、茶屋などはあるはずもありませんしね(笑)
それに、仏教では三途の川に向かう死者が酒を飲むことは罪とされてます。
知識層でもある俳人の子葉が、そのことを知らないとも思えませんので、この句で言う「死出の山」とは「冥土」のことで、桜の花よりも梅の花を愛した子葉が、冥土にあるであろう茶屋で、好きな梅の花を見ながら飲む事を表現した句ではないかと思われます。
また、子葉が切腹した時期は梅の花が咲き終わる頃であったので、この世では二度と好きな梅の花を見ながら、愛した酒を飲むことができない寂しさを表現した句と句訳される人もおります。
まぁ、子葉の辞世の句は正確な句訳をされてはおりませんので、人それぞれが感じたままの句で良いのでしょうね♪」

●「…忠臣蔵外伝伊予之巻26にある(梅は?)とは 伊予松平家は久松松平氏の一族なので家紋が「梅鉢」なのです
梅と茶屋は伊予松平家を表し受けたもてなしと武士としてこの地で最期を迎えることが出来たことに対する感謝の想いが込められた詩ではないかと思います
(…中略…)
伊予松平家の家紋の梅鉢ですが正式には「松山梅鉢」と呼ばれているそうです
家紋全般に言えることですが梅鉢にもバリエーションがあり
(有名どころは前田梅鉢など)松山梅鉢は伊予松平家のオリジナルのようです
松山城では天神櫓の瓦で見られるとのことです…」

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